地震
院長の前田です ニュージーランド クライストチャーチでの大規模地震、 皆さん周知の事と思います。 まだ、閉じ込められている多くの命が救われる事を祈らずにはいられません。 日本を襲った阪神淡路大震災から10年以上がすぎました。 また、あの時の悲しい思いがよみがえってきます。 あの時、私はちょうど東京にいて、早朝友人からの電話で目を覚まし地震を知りました。 すぐに自宅に電話しましたが、無事の様子、しかしその直後からは電話は不通になりました。 ようやく繋がったスタッフの携帯、診療所は薬棚から瓶などが転げ落ちているという報告がありました。 臨時休診を決め、私も帰路の方法を考えました。 報道では、新幹線はストップ、羽田空港は人があふれている状態、じっとしてられない私はとにかく動き出し、 レンタカーを借りました。 一路京都へ、高速は順調、富士山が異様に奇麗に視界に入ってきました。ずっとラジオを聞いていたのですが、 刻々と入る情報で被害がどれだけ大きいのか想像する事も困難でした、はじめは死者数100人台だったのが、200、 300、と増えるのを聞き、思わずアクセルを踏む足に力が入ってしまいました、 結局、東京から名古屋まで来たところで新幹線が動き出したのを知り、名古屋駅から新幹線で帰ってきました。 東京から約13時間かかった事を覚えています。 今回のニュージーランドからの中継を見ていて、地震の後の悲惨な光景とは正反対に、空が以上なほど美しい青色で、現実に起こっている事と真逆の感じがしました。それを見ていて16年前見たあの大震災の時と同じ、富士山と青空の妙な美しさが脳裏に焼き付いた事を思いだしました、 人は見たくない光景を目の当たりにすると、その反対側にある美しいものへの意識が強くなるんだなあ、と今思っています。 被災者の皆さんのご無事を祈ります。